男そうだね

認知症を患うといわゆるキレることが多くなるね。
対応を間違うとずっと興奮状態が続いてしまうけど,原因を突き止めてその人にあった適切な対応をとることで穏やかな生活が取り戻せるんだね

 介護者が悩む認知症の暴言や暴力などは、体調を管理したり、環境を整えたり、不適切なケアをしないことで、改善する可能性はあります。とはいえ、長年の性格を変えることは困難です。

 けれども、利用者の生きてきた歴史を理解して、気持ちに寄り添えば、少しはその性格にも変化がみられるのではないかと、期待しているのですが。

義父は今は少し落ち着いていますが,認知症を患った当初,暴力と暴言がひどかった。

夫曰く,「親父は昔から瞬間湯沸かし器。昔だから気が短いで通ったが,今ならなんとか障害とかで病名が付くと思う」


キレやすくなったのではなくて,キレさせる原因が増えた

確かに気が短い性格でしたが,認知症を患ってからさらに歯止めが利かなくなった気がする私に対して,夫は何も変わっていないとのこと。

キレるタイミングは前と同じ。記憶がむちゃくちゃな状態だから,納得がいかないことが増えただけ。

なるほど,キレやすさは同じだけど,キレさせることが増えたということか。

最近キレる高齢者が多いと聞きますが,それは簡単に言うと今まで我慢できていたことが我慢できなくなるためだとか。

義父の場合はと言うと,キレるリミッターは元々低くそれは今も変わらないが,記憶が曖昧で時系列が無茶苦茶な状態なので納得いかないことだらけで,毎日怒り狂っているのだとか。


キレる原因は人それぞれ

高齢者が昔に比べてキレやすくなる原因は人それぞれ。

例え認知症が原因だとしても,我慢すること自体が難しくなったのか,我慢の度合いは変わらず我慢できない事象が増えたのか,それは昔からその人を知る家族や友人でさえ判断は難しいでしょう。

介護士の対応が,認知症の本人にとって見当違いな対応が多いのは,本人の性格や癖を完全に見抜けないため。

最初からパーフェクトな対応は無理であり,少しづつ時間を経てその人に合わせた介護を見つけていくもの。

一番最初に家族から本人の性格や癖を介護スタッフに伝えることで短い期間で介護士と本人の関係が結ばれていくのではないでしょうか。



我家と言えば,老健で生活している義父と介護士の関係は噛みあっていないように見えますが,家族も知らない生活がそこに出来つつあり,その状況における介護士との関係はそれなりにうまくいってるみたいと夫はうなずいております。

家族の対応と,他人である介護士の対応は違いますが,アプローチが違うだけで本人を思い穏やかな生活をしてほしいと思う気持ちは同じようです。