我家に帰ってきた3日後,病院から電話が

看護女あやまり

もしもし,お父様ですが,徘徊や排尿がひどくて...誰かついてもらえないでしょうか?
見回りはしていますが完全では無いので,部屋を抜け出して階段とかでケガでもしてしまう可能性もあると思います。
それでも,ご家族の方が良いと言うのであればこのまま様子を見ますが

男ぴか

えっ!?(もう面倒見れないから引き取ってって言うこと?)

困った時のケアマネージャーにどうしたら良いか電話すると

ケア元気2

もっと,ずうずうしくして大丈夫よ。だけど,すぐに施設用意しますね。

そのまま,私は空港へ向かい,とんぼ返り。

空港にはケアマネが車で迎えに来てくれていました。

ケア

大変だったわねぇ。
さっそくお父様のことだけど,この施設はショートステイが出来る施設で空きはあるみたい。明日行ってみましょう

男はてな

ショートステイってなんですか?
よく分からないのですが,介護認定を受けなくても良いのですか

ケア

短期で泊ることが出来ることが出来るの。半年は入れるわ。
申請さえしていれば認定は後からでも良いの。おそらく要介護3は受けれるから問題は無いと思うわ

男焦る

そうですか。料金は?

ケア

連続して30日は入れないの。31日目は自費になるわね。最大半年は入れるわよ。

男あれ

ちょっと,よく分からないんですけど,結局月にいくら必要なんですか

ケア困る

そうねぇ,12~13万円ぐらいと思うわ。

男あれ

はぁ。では明日お願いします。

そして,翌日。

その施設は,わりと新しい施設で清潔感もあり良い感じ。

まあ,知識も無く時間と選択肢が無いので,とりあえず,ここで決定しました。

ケア

良かったわね,受け入れてくれて。
では,明日,病院を退院して家に戻ってきてくださいね。
そこで,施設の方との面談をして,そのまま施設の方が連れて来てくれますので



この日,嫁と娘も後から飛行機でこちらに来てくれて合流

父の病院に面会に行くと,まだ,嫁と孫のことは分かるようで,

恥ずかしそうにしてましたが,孫が来てくれたことが嬉しそうでした。



次の日,

少しお薬が効いていて意識朦朧の父を連れて病院を退院して家に戻りました。

家の前には既に施設の方が待機してくれており,家に入って施設の方と面談し,そのまま,車に乗って施設へと連れて行ってくれました。



これまでを見て分かる通り,父の意思は全く考慮されていません。

今となっては,会話も成り立ちません。

では,元気なうちに家族と話し合っていたかと言うとそれもありませんでした。

父は,昭和の人間で頑固なところもあり,私の言うことを,今まで一切聞いてくれず,「一人で死んでいく」と言い張っておりました。

やはり,元気なうちに残される家族のことを考え,自分の思いを素直に伝えておくことの重要さが分かります。




ここで,私の疑問と新たな発見!

ケアマネってなんで色々してくれるの?

介護のかの字も知らない私にとって,最初ケアマネという存在がすごい不思議でした。

男はてな

ケアマネにお金1円も払ってないけど何でこんなにしてくれるんだ?
そう言えば,なんか介護認定の書類出すとき契約書みたいなのは交わしたけど,お金を払ったこと無いしなぁ。

こちらからケアマネにお金を直接払うことはありませんので,最初は優しいボランティアの方がいるなぁ・・・みたいに思っていました。

当然ですが,ケアマネは収入を得て仕事をしてますよね。

ケアマネは,大きく分けて3つの場所で働いております。

① 居宅介護支援事業所
    自分の家に住んでいる人が対象

② 介護保険施設,民間施設,その他の施設
    施設で生活している人が対象
  
③ 地域包括支援センターなどの介護要望支援事業所
    自分の家に住んでいる人が対象
  
お仕事の内容は,

・利用者や家族からの相談を受ける

・介護認定の申請・更新代行(これしてくれたんですね)

・ケアプランの作成・更新(これも作ってくれたなぁ)

・施設等との連絡調整

などがあり,これらを行うと,介護保険から報酬が支払われるシステムになっております。

ですので,私が困っているからボランティアで色々してくれたのではなく

ちゃんと,介護保険から報酬を受けて,お仕事としてしてくれていたのです。

まあ,当たり前の話ですね。

今回のケースで言うと,

まず,介護認定は受けておらず,施設にも入っていないので,

居宅介護支援事業所のケアマネで

介護認定の手続き,施設との調整,ケアプランを作成したことで報酬を受けていたということになります。

施設に入居すると,施設のケアマネさんとバトンタッチになりますが,

ショートステイは入居施設ではないので,ショートステイに入った後も

同じケアマネさんが対応してくれるということになります。

やっぱり,ボランティアでしてくれるはずないですよね。