引用元: 厚生労働省HP(平成30年度介護報酬改定について)

今年度,平成30年度4月から介護報酬の改正が行われて,半年ほど経ったけど,結局,何がどうなったの?
■ 改正の内容
厚生労働省のHPを見ても,どう変わったのか良く分かりませんよね。
なんとなく,将来介護のお金が無くなるので,今のうちから何かしら対策しましょうっていう内容なのは分かります。
具体的に,厚生労働省が掲げる4つの項目毎に見てみましょう。
Ⅰ 地域包括ケアシステムの推進
・ターミナルケア・看取り(特養)は加算↑
・医療と介護の連携を強化
・介護医療施設の創設
Ⅱ 自立支援・重度化防止に資する質の高い介護サービスの実現
・リハビリ加算↑
・生活援助基本報酬DOWN↓,身体介護基本報酬UP↑
・通所介護加算↑
・ADL(日常生活動作)・排泄の改善で加算↑
Ⅲ 多様な人材の確保と生産性の向上
・生活援助を担う訪問介護ヘルパーの研修時間短縮でなりやすく。
ただし,生活援助中心型の基本報酬DOWN↓
・見守り支援ロボット導入で夜勤職員配置加算↑
Ⅳ 介護サービスの適正化・重点化を通じた制度の安定性・持続可能性の確保
・訪問系サービス集合住宅減産↓
・訪問看護・介護予防訪問看護基本報酬DOWN↓
・大規模通所介護基本報酬DOWN↓
自分で纏めてみても,介護サービス利用者である私達に影響があるのかどうか良く分かりませんね。
ざくっと言うと,私みたいな利用者からの視点で見るとこんなとこでしょうか。
・看取りは介護でOK
・基本的に生活拠点は自宅
・やれることは自分で(介護はヘルパーと違う)
なんか,書いてて思いますが,実に基本的なことのような気がしますね。
■ 施設からのお知らせ
義父が入所している老健から一通のお知らせが送られてきました。
なんか,厚生労働省のHPで記載されている内容と同じです。
さらに,もう一通のお知らせが送られてきました。
要するに,1日あたり34単位あがる。我家の場合,1割負担なので34単位 ✕ 10.45円 ✕ 1割 で,1日あたり36円あがることになります。
■ 実際の費用負担について
では実際に利用料がどうなったのか見てみましょう。
改正前後を比較してみると,口内ケアなどしている月があるので単純比較は出来ませんが,改正前後で1日あたり40円ほど上がっています。
利用月 | 介護サービス費 | 1日あたり |
---|---|---|
平成30年8月老健利用料(改正後) | 項28,734円 | 927円 |
平成30年7月老健利用料(改正後) | 28,734円 | 927円 |
平成30年6月老健利用料(改正後) | 27,808円 | 927円 |
平成30年5月老健利用料(改正後) | 30,503円 | 984円 |
平成30年4月老健利用料(改正前) | 26,711円円 | 890円 |
平成30年3月老健利用料(改正前) | 27,501円 | 887円 |
平成30年2月老健利用料(改正前) | 24,842円 | 887円 |
送られてきた料金表によると,改正前後で固定費である基本的な料金はほとんど変わっていません。
施設からお知らせが送られてきたように,1日に40円ほど上がっていますが,この基本的な料金以外に今回の改正で我家に関係する加算と言えば,「排泄支援加算」ぐらいでしょうか。
項目 | 改正後 | 改正前 |
---|---|---|
基本料金 | 806円 | 803円 |
サービス提供体制強化加算(Ⅰ)イ | 19円 | 19円 |
夜勤職員配置加算 | 26円 | 26円 |
栄養マネジメント加算 | 15円 | 15円 |
※要介護1
我が家では「高額介護サービス費」として返還があるため,サービス費の実質負担上限は24,600円/月となっており,今回の改正による影響はありませんでした。
介護報酬改正から半年が過ぎました。
皆様も,今回の改正が介護サービスの利用料や利用範囲や内容にどう影響があったか,見直してみる良い機会ではないでしょうか。
参考に我家が利用している施設の料金表を載せていますので参考にしてください。
項目 | 改正後 | 改正前 |
---|---|---|
【介護保険施設サービス費】 | ![]() |
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【介護予防通所リハビリテーション】 【介護予防短期入所療養介護費】 【通所リハビリテーション】 【短期入所療養介護費】 |
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