倒れてからまだ2日ですが,濃い~時間が流れております。

入院までの3日間,毎日コントです

「8時だよ!全員集合!」いかりや志村が実世界に出てきた感じですね。



コンビニでは,何を思ったのかファミレスと思い込み

じい提案1

おい,テーブルはどこかいの?腹減ったからなんか食べていこ。

男困った

ここはコンビニ!食べるところじゃないの!



パンをレジに持って行って銀行の通帳の残額を見せて

じい怒る1

金が入ってるから買えるじゃろ~

男ぎゃ

通帳ではパン買えないの!お金出さないと!
店員さんすみません。お金ありますので...



銀行ATMでは,永遠にピッピッピッピッ♪

じい怒る1

ピッピッピッピうるさいのぉ

男焦る2

みなさん,すみません。すみません。すみません。
(いつまでやるつもりなの...)



携帯は操作が分からずパシャパシャ写真撮っては誰かにTEL

男ぎゃ

誰にかけてるの~。すみません,間違えました~



風呂に入るとシャワー出しっぱなしで2時間は出てこない

男泣く

何言っても出てこない...お湯出しっぱなしだし,お願いだから出てきて...



でも,ご飯を食べた後の1時間ほどは頭がすっきりしテレビに文句言ったり笑ったり

じいアドバイス

こいつバカやのぉ。ははっ,こいつ面白いわい



そんなこんなで大変ですが大きな問題も起こることなく2日が流れ,入院当日の朝を迎えました。



入院までの手順は

①近くのタクシー乗場で父を乗せ,病院まで行ってもらう
②私は色々行くところがあるので原付でタクシーの後を追う
③無事,病院到着

それは簡単なミッションのはずでした...



さあ,玄関から2人外に出て,

私が原付のエンジンをかけようとしましたが,寒い1月ですからエンジンが中々かかりません

10分ほど格闘し,無事エンジンがかかった時,ふと思い出す。

男はてな

そう言えば親父は・・・?

いません。どこにもいません。

男ぎゃ

油断した~!!!

原付で辺りを探しに行きましたがどこにもいません

数十分が過ぎ,これはやばいと思い警察に連絡

パトカーが飛んできてくれたと同時に,1台のタクシーが家の前に到着

中から,ご立腹の父が出てきて

じい怒る1

お前、どこ行っとるんじゃあぁ!

膝から崩れ落ちる私

どうやら,家の前に泊まっていたタクシーに乗って勝手にどこかに行ったけど,お金が無くて言ってることも分からないので,運転手さんが困って元の場所まで戻ってきたそうな

運転手さんにお金を払って,警察に説明して帰ってもらい,家の中に戻りましたが,父はご立腹。

じい怒る1

もう行かん!

どうしようも無く,途方にくれていましたが,

男困った

ねぇ...一人でどこに行こうとしたの?

たまたまですが,このなんでもない質問が結果的に話のすり替えになり

じい困る2

えっ?えっと~どこやったかのえっとな~

男焦る

あれ,もしかして怒りおさまった?

ちょっと,しばらく時間を与えて

男焦る

ちょっと病院でも行こうか

じい提案1

おお,どっちでもええよ

男そうだね

じゃあ,行こう!

男キリ

(チャンス!この機会を逃したら二度とチャンスは来ない!)

今度は,逃がさないように2人でタクシーに乗って病院に向かいます。

タクシーの中で父はぶつぶつ文句は言うものの

じい提案1

この道,通ったことあるのぉ

とか言いながら,無事,病院到着

診察室に直行すると父は何か飲み薬を飲まされ,さっきまでの興奮状態が嘘のようにず~んと沈み込んでしまいました。

もう,一人で着替えることも出来ず,歩くのもフラフラ,トイレに行くと便器以外のところで用をたし便器で手を洗い出す始末

薬のせいかもしれませんが,病院に到着した途端,一気に認知症が進んだ感じでした。

後は病院に任せ,私は入院に必要な物を買いに行って戻ってきたら既に父は夢の中。

男焦る2

(さっきの薬,相当強いんだろうな)

そして,私はこのとても長い5日間を切り抜け飛行機に乗って我家に帰るのでした。



ということで,今日はここまで

ここで,私の新たな発見

私の何気ない一言で見事父の怒りがおさまり,無事,病院に行くことが出来たことについて。

みなさん,怒りがこみ上げた時に自分でコントロール出来ますか?難しいですよね。

「イラっ」とした時,何か言う前に深呼吸をすると良いというのを聞きます。

怒りというものは数秒でピークに達するのですが,深呼吸をすることで怒りのピークをうまくやり過ごすことが出来るのです。

それをうまくやり過ごせないと,怒りに任せて「わ~!」となってしまいますね。

しかし,怒りの持続時間は数分で,それ以降はだんだんと落ち着いてきます。

今回で言うと,タクシーから降りてきた父は,怒りのピークはやり過ごせてません。完全にご立腹モードです。

もう,こうなったら何に怒っているかも分からないモードに入ります。

でも,良いんです。数分なんです,怒りが続くのは。

後は,収拾つかなくなってるだけで,しかも,認知症の父はこの数分で既にタクシーのこと忘れてるんです。

怒りのパワーをはき出させたところで,話題を変えたことで思考が違う方向に向き,怒っていたことを忘れ,病院へ行ってくれたという良い結果に結びついてくれました。

私は,意味も無く,たまたま「一人でどこに行こうとしたの?」と聞いただけですが,結果としてそれが良かったということ。

私にとってこの事件は,今でも色々と役に立つ良い経験になりました。

みなさんは,怒りとうまく付き合えていますか?